【報道発表】国際無線通信規格Wi-SUN FAN1.1向け評価基板および仮想空間で動作する無線機との相互接続・評価環境の開発に成功

国立大学法人 京都大学 大学院情報学研究科の原田博司教授の研究グループ(以下 京都大学)は、次世代電力スマートメータ等において今後利活用が期待されている国際無線通信規格Wi-SUN FAN1.1向けの評価基板の開発に成功しました。この評価基板は、従来のWi-SUN FAN1.0用評価基板で用いられてきたFSK方式に加えて、最大2.4Mbpsの伝送速度が実現可能なOFDM方式が搭載されており、また、現時点で標準化されているWi-SUN FAN1.1の通信ソフトウェアが搭載されています。また、開発したWi-SUN FAN1.1評価基板の伝送特性評価を行うために、仮想空間で無線通信を模擬・評価するワイヤレスエミュレータ上にて動作させたWi-SUN FAN1.1対応仮想無線機との相互接続、評価環境を開発し、相互運用に成功しました。今回の成果により、現実空間にある無線機をあたかも仮想空間上で構築された地理空間上で設置された無線機として扱い、屋外実験等を行わずに評価することが可能となり、研究開発の加速化が期待できます。

https://www.dco.cce.i.kyoto-u.ac.jp/ja/PL/PL_2024_02.html