【報道発表】国際無線通信規格Wi-SUN FANを搭載した小型IoT用ゲートウェイの開発に成功

内閣府 総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の原田博司プログラム・マネージャー(PM)の研究開発プログラムの一環として、京都大学 大学院情報学研究科 原田博司教授の研究グループ、ローム株式会社  鳥海幸人の研究グループは、NextDrive株式会社(本社:台湾、台北市)、株式会社日新システムズ(本社:京都市)と共同で、国際無線通信規格Wi-SUN FANを搭載した”モノ”のインターネット(Internet of Things、以下IoTとする) 用ゲートウェイの開発に成功しました。

今回開発したIoT用ゲートウェイは、NextDrive社が開発した世界最小クラスIoT用ゲートウェイに、京都大学、ローム、日新システムズが開発したWi-SUN FAN対応の無線通信モジュールを搭載したものです。従来のIoT用ゲートウェイは、Webカメラ、温湿度センサー等との組み合わせで、ホームセキュリティ、介護、環境計測等のために必要となる情報を収集し、携帯電話系、Wi-Fiによりクラウドに伝送することが可能でした。今回新たにWi-SUN FANに対応したことで、IoT用ゲートウェイ同士が多段中継伝送するマルチホップ機能により、収集したデータを別のIoT用ゲートウェイに多段中継する形での伝送が可能になり、通信エリアの面的カバー率が大幅に向上します。また、Wi-SUN FANはWi-Fiと異なる周波数を用いているため、Wi-Fiとの干渉もなく、堅牢性の高いIoTネットワーク構築が可能になります。これに加え、Bluetooth Low Energy (BLE)搭載のセンサーデバイスをWi-SUN FANに変換し、伝送することも可能です。

本成果は5月24日より東京ビッグサイトで開催される「Wireless JAPAN 2017」のWi-SUNアライアンスブース(日新システムズ展示エリア)および、5月30日より台湾、台北で開催される「COMPUTEX 2017」にてデモ展示を行う予定です。

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[国際無線通信規格Wi-SUN FANを搭載した小型IoT用ゲートウェイの開発に成功]

[京都大学 広報web]