【報道発表】第5世代移動体通信(5G)システム向け新通信方式UTW-OFDMの実証実験に世界で初めて成功 ―LTEに対する簡単な信号処理追加のみで帯域外漏洩電力を大幅に抑圧―

国立大学法人 京都大学 大学院情報学研究科の水谷 圭一 助教、松村 武 特定准教授、原田 博司 教授らの研究グループは第5世代移動体通信(5G)システム向けの新しい通信方式である、UTW-OFDM方式の実証実験に世界で初めて成功しました。

本実証実験により、現行の第4世代移動体通信(4G)システムLTE/LTE-Advancedで問題となる帯域外輻射を、簡単な信号処理の追加のみで大幅に抑圧できることが実証され、移動通信に適した周波数(6 GHz以下)において、これまで以上に高密度な周波数利用や、5Gが目指す超多数端末の同時接続やチャネルあたりの通信速度の向上が期待できます。また、UTW-OFDM方式は現行の通信方式に簡単な信号処理を追加するだけで実現可能なため、現行の4Gシステムから5Gシステムへのスムーズな移行も期待できます。

今回成功したLTEダウンリンクにおけるUTW-OFDM方式の実証実験結果について、2017年5月26日に東京ビッグサイト(ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2017会場内)で行われる「電子情報通信学会スマート無線(SR)研究会」にて、研究発表および技術展示を行います。

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